今年度も医療法人様にて安全運転講習会を行いました。
今年は前年度の内容に加えて、医療法人の従業員様向けのKYT研修を行いました。
KYT?!って?何???と思うのですが、保険会社は短縮+横文字が好きなのです。略称はイマイチで、
K・Y・T=危険・予防・トレーニング=Kiken・Yobou・Training という事だそうです。
Trainingの日本語訳は訓練,練習ですから、KYT研修=危険予防練習研修、または危険予防訓練研修となり、やはりイマイチですね。
名前はさておき、肝心の中身はどうかといいますと、これは某MS保険会社の経営アドバイザーが考えたものなので、あらゆる企業・業種・個人・法人の業務や私生活にも当てはまる良い内容でした。
海外ではリスクマネージメント(危機管理)やリスクヘッジ(危機回避)と言う言葉が使われます。
企業によっては、わざわざ会社内にリスクアドバイザーを社員として雇っている会社もあります。
これは日本よりも訴訟問題が多いせいか、専門のアドバイザーが、その会社固有のリスク(危険)を考え、マネージメント(管理)する事は大変重要であると経営者が考えていると言うことです。
あらゆる方向から忍び寄る「危険」は自分ではなかなか気づくことができず、事故が起きてしまったり、起こした人が気をつけていても、また違う社員が同じ事故を引きおこしてしまう場合もあります。
今回のKYT研修は、そのような危険をいち早く察知し、事故に至ることを予防する、そのための手段や方法を学び、それを自ら考えみんなで共有し、実践に生かす、すばらしいものでした。
言葉では硬いイメージですが、研修の中身は3〜4名のグループに分かれて、1枚のイラストから考えられる危険を想像する。そして、それに対する予防策を考え発表し、各グループの発表内容を研修に参加している全員が共有し、日頃の業務に役立てていこうと言うものでした。そんなに難しいイラストではないので、職場の仲間と和気藹々、あーだこーだ言い合って、楽しくご参加いただきました。
仕事をしていく限り、いろんな資格試験や研修がありますが、自らが考えて話し合い、発表しみんなで共有し合うという研修は、形だけの資格や知識とは異なり、とてもいいなあと思いました。
また、仕事に携わる皆それぞれがリスクアドバイザーになったような観点で物事を考え、業務を行っていければ、重大事故を減らしていけるのではと参加者の皆さん自身に気づいて頂けたのではないかと思います。
これを私の保険の仕事に置き換えると、お客様のリスクマネージメントを保険という分野でお手伝いする事になります。重大事故を会わない為には、お客様自らが危機管理できるように情報提供し、共有して、お客様自らが考えて頂けるようにアドバイスしていかなきゃいけないのだと再認識したと同時に、ご自身では気づくのが難しい忍び寄る危機への気づきを、重大事故に至る前に、適宜アドバイスしていかなくてはと思います。